上司が言葉足らずで困る。そんな悩みを抱えながら、書店で表紙の歩き読みをしていると「語彙力」の本が人気らしく、目につく。
まあ〜どこの書店を歩き読んでも↓コチラ!あるわあるわ。
ウチの上司は死んでもこんな本読まないんだろうな。
というかそもそも本なんて読んでないんだろうな。
読んでたらもっとマトモに話せてるわ。
(上司への不満が思考にからみついてくる)
語彙力、そこまでたいそうなもの望まない。
それ以前の低レベル「主語がない」だもの。
言葉足らずが原因の指示ミスでムダな出費をしてる意識も、周りが迷惑してるという意識もないわ。
自覚なきところに反省なし。
飲みニケーションは得意だが言語コミュニケーションはダメな上司
主語なしで唐突に口をついて出るこういう人は、たとえお酒自体は苦手でも、酒席でのフリーダムなトークは得意な可能性が高い。
また、飲みニケーションで受注に繋げたりして昇進を歩んできた。
なのでますますフリーダムな話し方に問題があると気づけもしない。
困ったものだ。
だけど、そんな上司だけど付き合っていかなければならぬ。。
仕方ない。
言葉不足な上司への対処法を模索してみる・・。
まず特徴の整理。
他人に「?」と思わせてしまう話し方の特徴
- 脳内に浮かんだ単語を即発射(5・7・5調)
- 独り言/相手のある発話、2つの境界が曖昧
- まるで自分の脳内は他人と共有されているかのよう
- 主語ナシ
- 目的語ナシ
- 時系列が不明瞭
- 一呼吸おいて相手と応答することもナシ
- キャッチボールではなくバッティングセンターの投球マシン
ナシだらけ!
じゃあ一体何が残るんだ?
感嘆語+単語
小さな子供がよく言いますね。
「アーじゅーちゅ!」
幼児の場合は、ほぼジュースが「飲みたい」との欲求表明だと思っていい。幼児の場合は。
「あんぱんまん!」
子供ショーでアンパンマンが目の前で出演している状況なら「声がけ」もしくはアンパンマンがいるのだと「ただ言いたい」わけです。
アンパンマンがそこにいない状況なら周りの大人は「うんうん、あんぱんまん^^ あんぱんまんがどうしたのかなー?」と言いたくはなります。
さて、これが大人が仕事する「職場」だとどうでしょう。
【例】「あ!ファックス!」
仕事に集中している部下の耳に入ってきた、上司の焦ったような声。
急に思い出したような言い方。<1.脳内に浮かんだ単語を即発射>
{ん?今のは誰に言ったの?私に?それとも独り言?}振り返る部下。
「私におっしゃいましたか?」
上司(答えず自分のPCを見ながら)<7.一呼吸おいて相手と応答することもナシ>
「ねえ、ファックス来たら{どこから?}金額見てオレに電話ちょうだい」
[部下の精一杯のお察し]あ、さっきから上司バタついてるのは、外出したいんだけどまだ準備できてなくて、出れないからなんだ。待ってるファックスが来る頃には外にいなきゃなんだな?だから私にFAXの内容を電話で伝えて欲しい、と。…金額ってことは、見積書が来るのかな?・・って、どこから?
部下「あ、はい・・どこから来るんですか?」
上司「△△。オレもう出なきゃいけないんだ!」
部下「あ、あぁ、はい」
上司「いってきまーす!」(ばたばた)
部下「い・・いってらっしゃいー。。{うーん、とにかく△△からFAX来るから見れば分かるかな}」
:
2時間経過
部下{まだFAX来ない・・・。大丈夫なのかな?急いでるみたいだったし。上司に電話して、まだ来てないけど大丈夫か聞いてみよう。それとも△△に催促入れた方がいいのかな。しかし△△社って何の会社なの?まあまず身内から聞いてみよう}→上司に電話する「まだFAX来ないですけど、大丈夫なんでしょうか?」
上司「ん?来るの明日だよ」<6.時系列が不明瞭>
はあーー?さっきの緊急モードは何だったんだよー!
さも当然のように「来るの明日だよ」って?知らんがなーっ!<3.自分の脳内は他人と共有されているテイで話してくる>
FAXの方をチラチラずっと気にしてた、私の注意分散コスト返して・・・。
:
そして翌日。
上司は終日不在だということを、初めて知る部下。
ああ・・。だから私に頼んだってわけか。
だったらそれも「明日、俺いないから」と昨日に言ってくれれば、話のスジ見えるのに。
振り回され感に脱力する部下。
だったら、あんな分単位勝負みたいな慌てたノリで私に頼むことじゃないでしょ、、、
てか、「いつ・△△から・何の・FAXが来るから・どうして欲しい」を言ってくれよ・・・。
唐突で話見えないよ・・・
ったく言葉足らず上司だ(でも下から注意なんて出来ない!サル山のボス猿だもの!)
これじゃ仕事の指示を受けてるんじゃなくて、
上司の言語運用能力の介助をしてるようなものだ。。
対処法ひねりだす・・・・。
言語運用能力が低いだけで人柄は悪くない天然上司を相手にする場合
もともとある程度うちとけた仲で、カジュアルめに軽口叩いてもキレたりはしない「フランク上司」であれば、今後の注意を促す目的でチクリ注意+幼児に噛んで含んでお話するようなマインドで臨もう。赤ちゃんプレイとまでいくといろいろ危険ですが心意気は幼児プレイで。ただし腐っても上司なので敬語・謙譲語は守る。
指示代名詞(こそあど言葉)乱用の時
「“アレ”っていうと…どれですか?^^」とにこやかに皮肉をこめつつ返す。
前提条件をコチラも共有してるものとして唐突に話され、ワケがわからない時
知らんがな!と言いたいのをグッとこらえ
「私も超能力者じゃないので察しが悪くてスミマセン(←へりくだりとイヤミを兼ね備えたスーパーフレーズ)もう一度教えてやって下さい^^」
と自分のストレスも少し発散。
なお、相手は天然なのでイヤミにも気づかない可能性高く、効果が十分ではない。
第三者を褒めることで上司の至らなさに気づかせる
他の人を褒めることで、気づかせよう。
他の人から説明をもらったりした時に、天然上司にも聞こえるように大げさに褒める。
「◯◯君の説明は分かりやすくて助かるよ〜」<誰かさんと違って>
「ご丁寧にありがとうございます!◇◇さん」<実は普通レベルであっても感謝する>
※うっかり「〜〜誰かさんと違って」というナマの声を出さないこと
あれ?オレにはそんなこと言ってくれたことないな〜。オレは出来てないのかなー?と思わせられたらラッキーくらいな間接的効果を期待。
言葉足らず上司への総合的対応4ヶ条(天然系でフランク間柄ver.)
- 言われたことを、再確認
〜いつ・どこで・誰が・なんのために〜 - 噛み砕いて、再確認
〜受け手側が噛み砕いてレシーブしよう〜 - 噛んで含んで、再確認
〜相手は上司の殻をかぶった幼児とみなす〜 - これも給料の一部であると、毎日確認
〜生活維持のため〜
4か条を胸に、少しでもストレス軽減できますように。
ついでに、己を省みる
私のことじゃん…(照)←オマエも読めって感じw
冒頭の「大人の語彙力ノート」の商品説明文…
メールやLINEで、いつも同じ言葉が続いてしまう(思います、考えますなど)、つい「大変」「すごい」などと使っていて、言葉が足らないと感じている――。
そんな方に向けて、「言い換え」で語彙力がどんどん増える1冊をつくりました。
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