入学・入社・転勤。
新天地で出会う、新しい面々。
彼らはどのような人だろう?
上司、先輩、同期。
転勤先のママさんコミュニティ。
習い事を始めた先で出会う、同好の士。
これから知っていくのが楽しみでもあり、不安でもあり。
(約4分で読めます↓)
自分の目的は仕事であり、趣味であり、子供のコミュニティ形成のため。
自分はそうでも、違うことを目的にしている人も紛れている。
「◯◯を勧めたいなあ」
「補正下着に興味持って欲しいな」
「講演会に人集めしなきゃなのよね」
「会員になって欲しいな」・・・
マルチ商法や新興宗教、ネットワークビジネスの罠が潜んでいないか。
25年前の新興宗教勧誘の体験談
まだ世間知らずの20歳の私のことを“講演会”に誘ってきたのは、入社前(就職活動期)にお世話になった、総務人事のステキなお姉さん。
年齢は私より10歳上。
面接応対の頃から「総務のお姉さん感じがいいな」「大人っていいな」と憧れていた。
総務だから入社後も時々お世話になり、そのたび「やっぱりステキ・・」と思っていた。
だいたい、性善説なんだな…若い頃は。
ホレっぽいというか。ちょっと親切にされるとすぐコロッとなってるじゃんころえもん…
マルチや新興宗教に誘ってくるのは入社後すぐというわけではない
入社後2年ほどして「こんど講演会があるから行きませんか?」
「もうすぐお誕生日ですよね?お祝いしましょう」
講演会?
今の言葉で言う「意識高い系」になれそうな、仕事がんばっててプライベートでも見識を高めるために「勉強する人」になれそうなイメージを抱いた私。
どうせヒマだし。(←ヒマに付け入る。ヒマとはココロの隙間だ)
お姉さんステキだし。行ってみるか。
って、私のために誕生日祝いしてくれるの・・?
まあ、ステキなお姉さんに祝われたら楽しいなあ
・・で、行っちゃいました。
市民会館ホールのような会場をイメージしていた(当時私の中で講演会の図はそれ)。
でも、実際は一般の民家の2階にある和室に、座布団を敷いた「会場」だった。
20名ほどが「誰かの家の2階」に集まっていた。(誰ん家だよ。)
5枚×4列の座布団を並べた、その前方にイスがあり「講演者」が登場し、話を始めた。
アムウェイ(※)とはちがい、鍋がどうこうの商品の話ではなく、精神的な話。
(※アムウェイとは→売ってる商品(こういうの)←あ、買わないでくださいね。商品は良いとアムウェイ営業達は言うんですが、その手法そのものが、問題あるマルチ商法まがいなやつです)
つまり新興宗教だった。
もうそのころには件のアムウェイ勧誘経験で多少の耐性が出来ていたので、
講話が始まったあたりで
「ああこれアカンやつや」と悟り、「あ〜あ…がっかり…」と。
“総務のステキなお姉さん”に対する「ガッカリ」気分と向き合う60分間となった。
そして「いかに穏便に逃げられるか」を考え始めた。
第1部講演会が終わり、時間のある人は第2部も、というアナウンス。
いったん会場はお開きになった。
総務のお姉さん「ころえもんちゃんは、どうしますか?^^」と言うので、
「私はもう帰ります^^」と答えた。
お姉さん「そうですか^^ では2人でランチに行きましょう。お誕生日のお祝い、ね。^^ ごちそうしますよ^^」
お姉さんにはまだ素敵さが残っていて、空気読んでくれたのか。
ランチトークは「二次会」に強く誘ってくることもなく、お姉さんの身の上話を少し話してくれた。
実家は銭湯を営んでいること。親御さんの具合が悪くて、自分が番台に立ったり、看病をしていること。
世間知らずの私も
「家族の病気や困り事があるからああいう宗教にすがるのかな」
「しっかり、キリッとしてる人だと思っていたけど…意外と弱いんだな…」
「なんか切ねえ」と思った。
講演会の人集めのノルマ厳しいんだろうなあ
私なんて誘うんだもん。
大変なんだ。
総務だから時々は事務的にはお世話になるとはいえ、ふだんガッツリ接するわけではない。
広い社内では距離のある、10個も年下の子に勧誘かけてくるなんて。
その団体も、酷だな。
人集めのノルマ厳しいんだろうな、と。
とにかく「講演会」に要注意
アムウェイにしろ新興宗教にしろ「講演会」と言えば意識高い系に聞こえて向上心を持っている(あるいは持ちたい願望)の人を引き付けられる。団体側もそれを狙っている。
親しさの距離感のまちがえ方に要注意
誕生日祝いをしてくれる仲じゃないよね?
二人きりでご飯いくほどまだ仲良くはないよね?
人懐っこさなのか、距離感を測っていられないほど「人集め」を焦っているのか、見極めよう。
そんな人だと思ってなかった人が案外やっている
「しっかりしてそうなのに」
「興味なさそうなタイプ」が、やっているんです。
というか「やらなそう」ってのは、「やらない人(ひっかからない人)が見てるから「やらなそう」に見えてるだけなんですね。
やらない人の世界観においては、「あんなの誰もやらなそう」に映る。
逆にやる人から見たら「なんでみんなやらないんだろう?」なんだ。(やる人の中でも初心者レベル。ハイレベルな層は本気で信じてるのか私には分からない。)
会社の先輩や上司も油断できない
新人からみたら「会社の先輩」だから、「会社での登場人物」「仕事のことを常に考えてるキャラクター」に見えるんだけど。もちろん私生活があって。職場で見せる顔と違うものを抱えている。
企業体に務めていると新人にはそこがメインかのように見えるが、副業アムウェイしてたり、まるで仕事と同等かそれ以上に心血を注いで新興宗教の信者集めに奔走している人もいるのだ。
そして、突然にボールを投げてくる。
「やってる人」からしたら全然唐突じゃないんだろうけど「やってない人目線」だと、めちゃめちゃ唐突で面食らう。
不意打ちでやられないように心構えしておかないと。
もちろん同い年、同期だって危険性ある
私も「え、この人が??」という同期がアムウェイに突然はまって、勧誘してきたこともある。
あと20歳で通い始めた自動車教習所で「友達」になりかけた同年齢の子も。
ち、ちくしょう・・教習所なんかにも潜んでいるんだ。
油断ならない・・本来の目的以外の邪悪由来で来るんじゃないよ、ったく。
向こうにとっては「ついでに良い物を勧めてる」んだろうけどね。
「免許取りに行くついでにアムウェイ勧誘」なんだろうけど。
こちらにしたら「教習所にアムウェイ潜伏」だから。
電話で誘ってきた時に、さすがに何度目かのアムウェイ耐性を発揮して、大人しく聞く前に、即ブチきれて跳ね返した。
ほんと連発で勧誘きてたなー。1990年代前半。
昔からあるけど特にネットワークビジネス隆盛期だったのだろうか。
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