個人情報保護法が2005年に全面施行される前。
マルチ商法やネットワークビジネスや訪問販売の黄金時代だったのだろうか?
最近はめっきりああいう人たちに当たることもなくなった。
あの世界の人たちの絶対数が少なくなったから来ないのか、私がもう若くないから勧誘に乗らないと思われて除外されているのか?
いつかまたアタックを受けるようになるんだろうか。
当時の思い出話を。
アムウェイからあなたもジョン・レノンになりませんか?と誘われたことがある
はい?ジョンレノンに…なる?
なるって…亡くなってるよね??(←そこじゃない)
私はキョトン状態に陥り、察しが悪かった。
彼は続けた。
「ジョン・レノンや山下達郎になりませんか?」
こんどは山下達郎?なる?
こちらはご存命だけども。(←どちらにせよそういう問題じゃ…)
意味わからん。
権利収入の意味ちがう
きっときみはこなーいー
時代は山下達郎のクリスマスイブという曲がもっとも猛威を振るっていた時代。JR西日本の有名なCMで使用され最も流行していた時代。
折しも季節はクリスマス前!
本当にどこへ行ってもこの曲がかかっていた。
きっときみはこなーい
きっときみはこなーい
「ジョン・レノンや山下達郎は一度クリスマス・ソングを大ヒットさせたら、あとはずっとそれで稼いでいけてるじゃん?知的財産とか権利収入って言葉知ってる?」
あーそういう意味ね〜。
「ああ!なりたいねえ!」と私は言った。
言っただけじゃなくそう思ってた。
19歳。当時、漫画家や小説家などそういった創造的な仕事に憧れていた私。
ジョンレノンや山下達郎のような、偉大なクリエイターに
「なりたいわ!そりゃ!」
「ってか、なれるもんなら、なってるわ!」ばりの勢いでそう言った。
私とは音楽の方向性が(ジョンと達郎と私)と違うけど
要は、曲なり絵なり、作品づくりってことね〜!
OK!
(彼(F君)が[ウチにコーヒー飲みに来ないか]と誘ってきてその自宅にいる状況)
しかし、その後に続く話を聞くにつれ
私の言う「◯◯になりたい」とFの言う「◯◯になりたい」の、◯◯は似て非なるものだと気づいた。
ラクに稼ぐドリーム男v.s.承認欲求ドリームの私
Fの◯◯は、知的財産の権利収入という所にフォーカスされたもの。
「ラクに稼ぐ」の方に重点があった。(※実際はアムウェイは権利収入ではない。Fがそう思い込まされている)
私の◯◯は「オリジナル作品を生み出して自己表現し才能を認められ、有名になりたい(結果の報酬)」フワッとした自己表現+承認欲求のベクトルだった。
何ならゴッホのように死後に認められる覚悟すら出来ていた。
だってFの説明する「権利収入のモト」って鍋とか売るディストリビューターを増やすことだし。
鍋とか売る会員を増やすことをアムウェイは権利収入と言う
言わない。そもそも知的財産でもないし。
でも当時18歳の田舎娘ころえもんは、権利収入という言葉も概念も初めて聞いて、「そんなん権利収入いわへんしww」とは思わなかった(思えなかった)ものの、シンプルに「自分の思うクリエイティブとは違うわ」という違和感はしっかり理解できた。
私の思ってた「クリエイティブ」は鍋や洗剤売ったりじゃない。それ販売とか営業とかじゃん。
私そういうの向いてるワケないじゃん・・・。むしろやりたくないんだよ。
全然ジョンレノンじゃないよ、達郎じゃないよ、、、
アホかと
営業が向いてるorやりたい・やれるタイプは、子供の頃から机に向かってシコシコ絵描いたりしてないよ。
私の内心をよそに、Fはとうとうと話す。
勧誘フレーズの例
- この鍋は水がなくても野菜そのものの水だけで料理ができる
- 缶コーヒーもこれで温められる
- 会社でつまんない上司につきあってあくせく働かなくても、マイペースでやって最初だけ頑張ればあとはラクに稼げる
- 仲間と成長できて楽しい
などとFが繰り出す話をふんふん言いながら(引きながら)聞いていた。
「このひと成長したいといいながらラクに稼ぎたいとか言ったり微妙に相反してるよな」と水面下で思いながら。
Fには私との◯◯のズレっぷりが分かっていないようで。
私はズレをみつめながら聞いていた。
引いてる私の様子に途中で気づいて、ズレ自体を埋めようとするトーク、ではなく…FはあくまでもFの◯◯の話を続けた。
(知的財産ってそういうことだっけ・・・?と疑問を抱きながら)←未来の私「違うよ」
ふだん穏やかで口数も少なめ。朴訥なイメージのFがこんな営業トークするんだあ。
でもこんなんでそのアムウェイだかでやっていけてるんだろうか?と心配にさえなった。<彼はアムウェイだと言わなかったけど。
てかITエンジニア志向してたよね?
NTT子会社にそれで就職してまだ1年くらいだよね?
こうして私はアムウェイ勧誘を断りました
何時間経過しただろう?
夜も更け、私はウトウトしてきた。
あきらめてFは私を家まで送り届けてくれたww
断ったというか。
かわしたというか。
何時間も聞き流してたら向こうが力尽きたというかw
ああ、違うな。
・・・今思い出した。
私、言ったかも。最後の方に。
「私がやりたいのはそーゆーことじゃないんだよね〜。絵を描いたり、何か作ったりなんだよねー。だからそういうのやる気ないよ。」
って言ったなあ。
F「これ(アムウェイ)もね、創造的なんだよ?」と返してきた。
今頃どうしてるんだろうな。F。
27年も経つけど。ずっとやってるとは思えないけど・・。
エンジニアやってないのかなあ。
というかアムウェイで働くの全然ラクそうにないけどな・・
とにかく元気だといいなあ。
1990年頃やたらと訪販・ネットワークビジネス・マルチ商法の勧誘にあっていた
個人情報ガバガバだった時代だからなのか?
若くて世間知らずだから寄ってきたのか?
あの頃やたら訪問販売やアムウェイや占い師の営業??(新興宗教の勧誘?)に遭遇してたなあ。
ちょっと思い出して整理したい。
今後、また何かそういうものに遭うかもしれない。
引っかからないために。
↓アムウェイ勧誘経験談:第二話↓
1990年代前半のマルチ商法、ネットワークビジネスの勧誘、訪問販売の事例と対応
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一般書店で普通に売っててたまにチラ〜っと見るけど
・・どうなんでしょうネ
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