2023年1月22日をもって「喫茶ミカド 平井店」は惜しまれつつ閉店されました。(※錦糸町店は健在)
個人的に本当に寂しい。思わず涙しました。
和風・洋風の定食類。ナポリタン。シフォンケーキ、モーニング。
厨房でマスターがひとり手作りする温かい食事。甘いもの。コーヒー。
創業から約50年間とのこと。
おいしい喫茶時間と思い出をありがとう、ミカド。
思い出として、2018年当時の記事を残しておきます。
↓
あと少しで平成が終わろうとしています—-。
昭和はとっくに終わっています—。
書店しかり食材店しかり洋品店しかり。
お店というお店はどんどん大手チェーン店や大型ショッピングモール、大手資本に屈服せざるおえず、飲み込まれていってしまいます。
「仕方ないさ・・時代が変わったのさ」人々は(ころえもんは)そうつぶやきます。そんな昨今に、ひとつの駅周辺でこんなにレトロ喫茶が現存している街が東京にもある—。
では、いい味出してるレトロカフェのご紹介です。
昭和40年代創業の純喫茶がこんなに存在している街
それが江戸川区 平井です。
東京23区にあって珍しいに違いありません。
古き良きレトロ喫茶が思い当たるだけでも5軒あります。
>>うち1軒「ワンモア」はコチラから
今回ご紹介する「ミカド」なんてレトロもレトロ。
レトロ帝王。
見せかけだけのレトロじゃありません。
脱衣麻雀のゲーム卓、テーブル筐体まであるんです。
喫茶の内容の前に・・・ゲーム卓って何?
喫茶店のテーブルがゲーム台で画面があって手元に物理ボタンとレバー。
対面もしくは一人プレイできるんです。
画面があるといっても今のスマホの画面解像度の何1000万分の1??のガタガタの低画質ドット絵ですよ。
ゲーム筐体が日本全国で爆発的に広まったのは、昭和53年頃。タイトーが発売した「スペースインベーダー」という、日本ゲーム史にその名を刻む、ジャパニーズコンピューターゲームの金字塔。
この名機あってこその日本ゲーム史、ひいては世界ゲーム史です。
このスペースインベーダーが卓上ゲームで広まらなければ、平成のゲームの歴史も違った様相を見せていたに違いない。
喫茶店文化とゲーム文化は融合していたんです。
平井の喫茶店ミカドには驚異的に6台が現役稼働
稼働して立派にインカム(ゲーム料金が店に入ること)が生きています。
ミカドの売上のかなりのシェアをゲームが占めているでしょう。
朝から晩までシニア層が100円玉をつぎこみまくっています。
奇跡それは昭和遺産な喫茶店に昭和遺産なゲーム卓が残っている事実
懐かしさに涙が出る。
ただ、ミカドにあるのはインベーダーではありません。
麻雀ゲームです。
50代後半〜70代の方々がゲームに興じていらっしゃいます。
何時間いるのかな?というくらいの人も。
どれくらい百円玉を突っ込んだんだろう?
「両替してー!」と店員さんに両替をお願いするシニア層。
ほぼフル稼働です。
エロ漫画も豊富なコミック棚もあります。昭和の風景
そうだった。昔の喫茶店あるある「漫画が置いてあって読んでいい」
「漫画ゴラク」などの大人漫画、週刊プレイボーイや「新潮」「文春」のオッサン週刊誌やスポーツ新聞がズラリと並ぶ棚も現存。
でもこれら大人の書籍を読んでいる人は少なめ。やっぱりテーブルゲームの方が夢中になっている人おおし!
メインの喫茶情報
- メニューがやけに豊富。お安め。(画像あり)
喫茶店にしょうが焼き定食、ロールキャベツ・・今ではなかなかここまでガッツリ提供してくれる喫茶店もカフェも少ないのよ。 - 30席ほど(うち1/3くらいがゲーム卓)
- 「禁煙?あー、家でやってくれ。」的な、バリバリの煙バリアフリー店。
- (客層)後期高齢者1:7前期高齢者 (残り2割は50代以下)
- パソコン作業や勉強は…できる空気ないです。
- ゲーム卓は何時間いてもその分100円をどんどん突っ込んでくれるお客さん優先で座れる場所です。
- パソコンやスマホいじりはお店にとってゲーム卓のような時間課金的な収入を生みません。その違いです。
マスター一人で作っています。
フード豊富ぶりはレストラン寄りです。
こんなに洋食と和食(?)を食べられる店は平井で他にガストしかありません。
味噌汁をこういう「お椀」で提供するあたり・・・胸がキュンときます。
エビピラフもおいしいです。
昭和ゴージャスはデコラティブな照明に象徴される
シャンデリアのデザインがもう、胸きゅん♥です。
奥はスクリーンがあってモノクロの映像が流れています。
BGMはオールディーズ。うっとりするほど昭和ゴージャスなインテリア。
あえてあげるならの短所
芳香剤がきつい。←2018.10.28に再訪したら芳香剤の匂いが消えていました!
→と思いきや、翌週行ったら再び芳香剤キツかった・・・
天井と壁のトーンも明るくなっています!いつのまにか改装したようです。- ランチタイムあたり地元の高齢者常連客のほぼプライベート空間と化す。
江戸川区平井の純喫茶「ミカド」まとめ
創業から45年以上経っていますが、人気店です。地元密着として。
満席なんてザラです。
地域のコミュニティー&腹を十分満たす、豊富なメニューとゲーム台が魅力の「平成の次の世にも残したい名喫茶」です。
>>そんな平井にも平成なカフェチェーン店タリーズとかあってだなUSBポートまである
ゲーム筐体喫茶店からUSBポートカフェまで。
振れ幅広いよ、平井。
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