東京オリンピック問題提起本「ブラックボランティア」を読んで(11万人も集まるの)

東京オリンピック2020ボランティア問題

2020年東京オリンピック パラリンピックのボランティア募集について気になっていたので「ブラックボランティア (角川新書)」(本間龍 著)を読んだ。

私は性格的に心配性で、自分に直接関係なくても無駄に心配してしまうんです。

今回の心配事は「オリンピックのボランティア11万人も集まるんだろうか?」
それでこの本が気になりました。

タダ働きでも構わない、体験したいから。という方々も多いでしょう。何万人かはいらっしゃるでしょう。
でも11万人ってすごい数だよね。

要旨と感想です。




過去の大会ボランティア全てが無償だったわけではない

組織委は、募集計画の記者発表の席でボランティアがなぜ無償なのかという質問に対し、過去の五輪でも無償であったからだと返答しているが、これは正しくない。前回の16年のリオ五輪では無償とともに有償ボランティアが存在していたし、18年2月の平昌五輪では 宿泊費や交通費、食事 (3食 )が支給されていた。

★ボランティアと聞くと私も無報酬と思い込んでいたけど、そんなわけでもなかったんだね。自ら志願するという意味なんだ。

筆者は組織委等に対して2017年6月、ボランティア無償の理由を文書で質問している。

答え

  • 一生に一度の舞台を提供し、多くの人々と感動を分かち合えるから
  • 一丸となって五輪を成功させ、世界中の人々と触れ合える場だから

★“提供する”とは随分とはまあ上から目線だね。
別にボランティア活動をやって国民を気持ち良くさせる為に五輪招致したわけでもないのに「提供」とは?それともそのために招致したというのかしら?

報酬は感動体験で!byオリンピック運営側

わかりやすく言うと「感動体験を与えてます、それが報酬です。カネより思い出でしょ?やり甲斐あるでしょ?」ということだね。

やりがい。気持ちの充実とはなんだろう。

大事なことですよ、気持ちの充足。やった感。誰かに話せる。一生に一度あるかどうか。

無形の価値、経験値。生きていく上での心の糧。お土産話。冥土の土産。
純粋に良い思い出になると考える人もいるだろう。

すごいと思います。無償でもやりたい人は参加は自由。

が、感動は「与えられるものではなく、自らの心の内から自然に沸き起こるもの」だよね

気持ちの問題は本人自身のもの。
主催側から「感動報酬をやるから参加しろ」に使えるものではない。

感動があるからと無償で良い理由にはならないよなー

逆に有償じゃ気持ちの充足、興奮、昂揚、感動はないっていうの?

そんなことないよね。

例えば贔屓のプロ野球チームを応援してお金を払って観戦しても、アツイ試合を見られれば興奮し、優勝すれば人はカネを払ってでも感動する。

感動と無償・有償を絡めて運営側が募集キャッチにするのおかしくないか?

つまり組織側からの「感動する=カネじゃないだろ?」「感動の舞台づくりにカネくれとか、さもしいこと言うなよお前ら」の理屈は成立しない。

感動と無償/有償は別次元。

タダ働きと感動をくっつけて募集を呼びかける、運営側の根拠はどこから来たのだろう。

その「体験報酬理論」がまかり通るなら、組織委員会上層部から率先垂範し給料を返還すべし。

ヒトには無償を求めるわりにオリンピック自体は商業イベントじゃん収入も得てるじゃん

オリンピックは興業だ。商業イベントだ。

スポンサーから莫大な協賛金(筆者によれば推定約4000億円)を集めてもいれば、観戦料だってしっかり取る。結構な額だ。
税金だって投入している。その上で労働力をとっていく。

収入のある商業イベント。組織委員会は都庁の一画を間借りするでもなく、ピカピカの虎ノ門オフィス(年間賃貸料7億円以上)に事務所を構え、給料もらって働いている。

それを支えるスタッフ(ボランティア)を11万人をタダ働きで使おうというのだな。

災害ボランティアとの違い

災害ボランティアとは公共の福祉または公益に貢献し 、第一義的には利潤追求を目的としていない場に対して提供されるから無償なのだ 。

★うんうん。災害ボランティアはそうだね。

オリンピックも災害ボランティアと同じレベルに扱って当然のごとく無償という思い込み、思い込ませってどうなの?

そもそもふつーに参加条件が厳しいわ

組織委員会が指定する全ての研修に参加可能な方

★なんだろーな、ただなのに拘束感がキツイ。
自転車操業で働いてたり、自宅で介護してたり。都合あわない人が大半だと思うのだが。。

しかも2018年9月〜12月の応募期間中の時点で2019年の何月何日の研修に絶対行けるかどうか確約なんてできないわ、私。
2020年に自分の生活の何がどうなってるか分からないもの。
経済状況が悪ければタダ働きにうつつを抜かす余裕はない。親が要介護になって介護につきっきりになってる可能性だってある。
極端に言えば生きてるかどうかも分からない。

無償?構いません!大好きです!→やる気満々で研修参加→直前になって「マジで行けなくなった(ガンになったんで入院です)」→断ったら、どうなるの?断れるの?どれだけの強制力がはたらくの?逃亡者扱い?

大会期間中及び大会期間前後を通じて、合計10日以上活動できる方

★ 2020年の夏だけで10日でしょ?2019年に行われる面談や研修段階も合わせたら全部で何日、休み使わなきゃなの?(研修や面談にいく交通費は言わずもがな自腹)

★本業が観光業や飲食業やタクシー業界なんかもそうだけど、五輪効果で集客を見込める仕事の人は、本業に全力投球したいでしょ。
ボランティア行きたいと思っても行けないよ。

どう考えても本業だけで猫の手レベルで死ぬほど忙しいでしょ、この時期。無償労働うんぬん以前に単純に忙しくて参加できません

フリーターでもオリンピック会場の周りで関連バイトに同じ日数と労力を投じれば10万円ほどは得られるだろうに。わざわざ無償ボランティア選ぶ人いる?

よっぽど感動に飢えてる感動マニアか、すごく育ちが良く余裕あって性格も素直な方なんだろうな。

やる気も経済的余裕もなく、物事の見方もねじ曲がってる私には無理です。

高度専門知識を有する薬剤師をタダで5000人調達せよ

組織委員会はドーピングの知識をもつ薬剤師人材もボランティアで集めようとしています。

・日本アンチ・ド ーピング機構 (JADA)が専門知識を有すると認めたスポ ーツファーマシストの資格取得者

・10日間程度勤務可能であること

英語で服薬指導ができること

・病院・診療所での勤務経験があることが望ましい

★え、そんなハイスペック人材も無償ボランティアなの??
英語も英会話程度じゃダメで、かなり専門的じゃん。服薬指導って。

・報酬・旅費の支給なし

・宿泊施設の手配はなし

・ユニフォームの支給あり

★1000歩譲って宿泊費が出ないにしたってさ、ホテルの斡旋か紹介くらいしてくれないと困るよね??
英語で服薬指導できてドーピング知識を有するスポーツファーマシストを8時間働かせて、ネットカフェで寝ろって?ベッドもシャワーもなくて途方にくれるの?真夜中の都内をウロつくの?

それとも寝袋持参で江東区周辺の学校体育館でも開放して寝かせるとか??

ドーピング検査があるため、薬の処方は確かな知識と慎重さが求められる。選手たちの健康にもっとも重い責任を持つ、プロ中のプロだ。組織委はその人たちにも無償労働を求めた。

★間違ってドーピングにひっかかる薬を与えてしまって、選手生命にしこりを残しちゃ一大事だもんな。
並みの注意力じゃ務まらないんだろう。そんな高度な技能を持つ人にタダでやれとは。もはや冒涜だわ。

というか、そんな薬剤師が5000人も居るの?

本業を放置して競技会場に駆けつけられる薬剤師が5000人もいるのかしら?
規模感が分からないが・・5000人ってメッチャ多いよな・・。

東京の街だけ見て処方箋薬局もドラッグストアも店の数としては印象的に多いは多いけどさ。
さらに「スポーツファーマシーの資格を持つ薬剤師」ってそんなにいるのかしら。

で調べて見た。

【東京都の薬剤師数】2018年4月東京都福祉保健局の報道発表によれば東京都で48,813人。

出典:東京都福祉保健局ホームページ

【スポーツファーマシー認定者数】8,711名(2018年4月2日現在)

公益法人日本アンチドーピング機構ホームページ

ほほう。全国でざっと8000人しかいないスポーツファーマシー有資格者のうちの5000人かぁ。

ちなみにこの公認スポーツファーマシスト資格を取得するには、薬剤師である前提はもちろん、費用面だけ見ても受講料7,400円を払い、テストに合格したらもらえる認定証(4年間有効)発行に20,500円かかる。4年経過すれば更新料として別途7,400円+20,500円が必要。

資格取得・維持にもコストがかかっている(金銭、時間、エネルギー)それをタダでなあ…。安く見られたもんだ。

東京都オリパラ準備局の広報担当と電話で話す機会があったので直接、「スポンサ ーからの協賛金があるのに、なぜボランティアは無償なのか 」と尋ねると、だってボランティアは無償という意味ですから 」という珍回答が返ってきた。

そこでボランティアという言葉は 「志願 」「志願兵 」という意味であって、「無償 」「タダ 」という意味はないと説明したところ、広報担当は 「えっ 」と絶句してしばらく黙ってしまった。

だってじゃねえよww

だってになってねえよ。

要は洗脳が根強い証拠ですな。。

本書はまだまだ続くのですが、一気に消化できません。思うところありすぎて感想が止まらない。

次回に続きます。

ブラックボランティア (角川新書)

【参考サイト】

「大会ボランティア」組織委員会が募集する8万人の方の募集サイト

https://tokyo2020.org/jp/special/volunteer/

 

「都市ボランティア」東京都が募集する3万人の方の募集サイト

http://www.city-volunteer.metro.tokyo.jp/jp/about/tokyo2020/requirement/index.html

東京オリンピックパラリンピック期間中の熱中症問題も気になるわ

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