2018年上期のNHK朝の連ドラ「半分、青い」。
主人公は1971年生まれ。
団塊ジュニア世代です。
46歳の世代。(2018年4月現在)
団塊ジュニア。その親世代は団塊世代ということです。
私ころえもん(46歳)の両親も団塊世代ど真ん中。
両親世代が育った時代背景を知ると、ドラマの親世代(母役:松雪泰子さん、父役:滝藤賢一さん)を理解しやすくドラマへの造詣も深まり楽しめます。
さらっと調べてみました。
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団塊世代とは?昭和20年代に生まれオリンピック自国開催を二度経験できる
生まれは昭和22年〜24年(1947~1949)
(約800万人@出生時)
広い意味では
昭和20年代生まれ
(約2000万人@出生時)
2017年時点で1000万人超の団塊世代がご存命中。
現在でも日本で最も人口の厚い層。
彼らは2020年にご存命の場合は「オリンピック自国開催」を2度経験します。
高校3年生頃に一度目の東京オリンピック。
2020年に72歳で二度目の東京オリンピック。
物心ついてる年齢で、意味を理解した上で二度も楽しめる世代なんですね。
団塊世代と聞いてすぐ浮かぶのは
ビートルズ
学生運動
団塊世代の15%が学生運動に関わっていたそうです。(Wikipedia情報)
学生運動してた団塊ど真ん中も、もうジャスト70歳なんですね。
学生運動って一体、何なの…?
若い世代には激しく「?」ですね。
東大構内にバリケード封鎖して、機動隊と戦ってた映像が浮かびます。
あと、意外な気もするんですが、
世界的作家の村上春樹さんもこの世代。
団塊ど真ん中1949年(昭和24年)生まれ。
「ノルウェイの森」には学生運動の件が少しだけ登場してますね。
戦後日本の象徴のような世代、団塊
彼らがどんな子供時代〜大人を過ごしてきたのか。
何年か前にやたら自分の耳に入ってきた言葉
「団塊は悪」「勝ち逃げ世代」などの世代叩き。
気になったので本を読みました。
彼らの育ってきた時代背景を少しは知りたくて。
読書メモが押し入れから出てきたので記しておこう。
団塊世代の8悪
- 過剰意義付け…これがないと動けない
- 理論過多…周りにいるとうるさい
- 押し付け…自らの主張の行き着く先を押し付けだがる
- 緩急不在…何事も積極的だがせっかちすぎる
- 戦略不在…目先の戦術にだけ強く長期的ビジョンがない
- 被害者意識…ほかの世代への加害者意識はなく被害者意識ばかり
- 指導力不足…過当競争の中でリーダーシップを忘れてきた
- 無自覚…以上の点に気づいていない
団塊の子供時代の3大ラブ「巨人」「大鵬」「卵焼き」
- 読売ジャイアンツ
- 相撲取りの大鵬
- 玉子焼き
この3つが当時の子供に人気のあったもの。
卵焼きが好物の筆頭とは、たしかにまだ物資が豊かではなかったんですね。

読売ジャイアンツ人気の要素
長嶋茂雄が1958年入団。
選手としても人気があり、引退し第一次監督時代もV9達成ととにかく強かったのも事実。
うちの父もジャイアンツは好きでした。
ただその前提として、当時の地方のテレビ放映って巨人の試合を軸に構成されてますからね。
パ・リーグは放映すらされていなかった
自ずと巨人ファンが多くなる確率は高まるわけです。
メディアも◯◯一強体制でしたね。
モノがまだ乏しいので今のような「多様性」「選択肢の多さ」はなかったわけです。
漫画「巨人の星」に夢とモノへの憧れをみる
破竹の勢いの巨人人気をそのままマンガにしたような「巨人の星」。
発表期間は1966〜1971年。多くの団塊世代が青春期に読んだ漫画です。
実名入りで巨人の選手も登場。長嶋茂雄、川上哲治。
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昭和の代表的家庭の風景「ちゃぶ台返しの技」を繰り出す、父・一徹は、東京オリンピックで建設ラッシュで仕事が増えていった日雇い労働者で収入がどんどん上がっていきました。
庶民の憧れの的だったテレビを町内で先陣を切って購入したり、飛雄馬をお坊ちゃま学校に入学させるなど、庶民代表として星一家の生活の質も向上していきました。
アメリカへの憧れはクリスマスの過ごし方にも出ていますね。
飛雄馬はぼっちクリスマスですが。
おそらく団塊世代からじゃないでしょうか。クリスマスにケーキを食べたりして楽しむのを始めたのは。
https://youtu.be/2cManFDH8ZQ
大鵬はアンチ巨人。「巨人と一緒にされては困る」と
「自分は左門豊作のような努力型であり、長嶋さんのような天才型や、巨人のようにカネで物言わせて(おっと文字数の関係で中略)と一緒にされては困る」と。でも王貞治さんとは親しく、飲みに行ったりしていたそうです。
村上春樹さんは中日ドラゴンズのファン。あくまで大人になってからのお話で、子供の頃は謎です。
団塊世代は自立する前にまず隣と同じであろうとした(横並び主義)
飛躍や創造性の発揮をとらせにくくなった原因。
団塊世代は幼くして民主主義教育を受ける
1955年 団塊世代は小学校低学年を過ごす。
1クラス50〜60人(多っ!)
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教室不足で体育館に仕切りを設けて教室風にしていたそうです。
ちなみにその子供世代、団塊ジュニアのクラス人員は40人弱です。それでも多いですね。2018年現在と比べたら。
▽世代論の本の概略はコチラにもあります^^
わかりやすい二極分化の時代を生きた
アメリカ・ソ連
二大国の冷戦時代。
自由民主党V.S.社会党
父アメリカと子供たち
全てひっくるめてアメリカという国は戦後日本にとって「父」であった。
1955年日本共産党の路線変更
日本共産党は武装闘争路線⇒議会制民主主義の中の一政党として歩むことを決定
(現体制の変革を夢見た若者にとっては裏切りに見えた)
1956年には経済白書が「もはや戦後ではない」と宣言
高度経済成長期に入る
1955年〜1973年の18年間は、年平均10%以上の経済成長を達成した。
1964年 東京オリンピック開催の特需も大きかった
※一応、定期的に不況の節目はあった。
・なべ底不況(57〜58年)
・証券不況(65年)
・オイルショック(73年)←有名なやつ
常に需要>供給
何か持っていないものを手に入れたくて頑張る状態。
三種の神器(TV、冷蔵庫、洗濯機)
3C(カー、カラーTV、クーラー)
1990年バブル崩壊
この頃、団塊世代は40代。
団塊の「男らしさ」は彷徨う
1955年 ジェームズティーン事故死
「エデンの東」「理由なき反抗」公開
「太陽の季節」太陽族(石原裕次郎)
↑けっこうロクでもない話なんですよね・・・。
主人公は街でナンパした女性と肉体関係を結び、後はウザくなって自分の兄貴に5000円で売ったとか、女性が妊娠したことがわかり、中絶手術を受けさせるも失敗して亡くなってしまった。
それを主人公は「自分に対する復讐行為だ」と思い込み(なんでそうなる)悔し涙を流したとか・・
おいおいおい・・・
太陽族。
一群の若者を「〜族」というのは
これが初めて。
民主主義教育が模索される
戦後日本の課題は「民主化」とされた。
- 財閥解体
- 農地開放
- 女性の選挙権獲得
これらはGHQ主導の改革。
▽元号が変わる前に〜平成を振り返る
団塊世代の子供時代の最大の問題、貧しさ
なぜ貧しいのか
↓
戦争に負けたから
↓
戦争をもたらしたのは、資本主義に拠る戦前の支配層
資本家階層(自由民主党が代弁者)は地域社会を全力で支配。
女性の社会進出を妨げ、労働者の正当な権利要求を押し殺す。
学校は“民主的”と呼ばれる理念を新しい時代の倫理として子供に与えようとした。
地域社会(旧来)は秩序を支える理念。
第1次産業の手伝いとして子供を働かせる(学校を休ませる)
「団塊世代とは何だったのか」感想・まとめ
うーん。
良くも悪くも、
まとまりのあった時代だったんですね。
文字通り「団塊」。
団結、かたまり。まとまり。
まとまった単位での、二極分化。
大多数 対 大多数だったんですね。
ああ〜〜
ここまで読んだり写真眺めてきて、
やっぱり村上春樹が団塊世代とは超意外…。
まぁーアメリカって感じはするけどさ〜。
↑ノル森の主人公たちも団塊世代なんですよね〜。それも意外。
団塊っぽくない。。
ま、逆にうちの両親の口からビートルズや学生運動に興味あった言動は一切なかったし・・
当たり前ですが
「◯◯世代」って言ったって、いろ〜〜んな人がいるってことですね。
カタマリと言われた団塊世代であっても。
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